イタリア、ペスキチ、サラ。
私は12月の年末から、イタリアの南、Peschiciという小さな場所にあるオリーブ農家をお手伝いしている。農家を営むドイツ人の夫妻と、もう一人のドイツからの女の子と一緒に。忘れてはいけないのは犬2匹と猫4匹。この子たちも大事な一員。
日曜日の今日は仕事がお休みなので農家から町へ行き、海辺や静かな町をお散歩。
ドイツからの女の子、サラは同い年なのにどうしてかお母さんみたいで、
今日はそのエピソードを書きたいと思う。
海辺といっても、町から海辺に行くには急な崖をくだったり登ったりしなければならず、かなり体力がいる。
海辺に到着して一息つく頃には3,40分はゆうに超えている感じ。
今日もその経緯を経て海辺について各々ひとしきり景色や海を楽しむと、
私はお腹が空いていることに気がついた。
サラはいつも、私にHow do you feel? How would you like...?と聞くのだけれど、
お腹が空いた!と答えた私に持ってきたオレンジを渡して言った。
モモは絶対お腹が空くのをわかっているのに、
食べ物を持ってこないのもわかっているから私は代わりに持ってきた!
子供のご飯を用意するのは母親の大事な役割のひとつ。
背の大きくて、大人びたルックスのサラが、比べたら本当に幼く子供みたいな私に食べ物を与える絵はまさに母と子供だし、
お腹が空くのも、持ってこないのもわかっているサラ。
思えば彼女にはいつも気を遣ってもらい助けてもらっている。
それは友達っていうか、ちょっと母と子供かお姉ちゃんと妹に近いような。
お姉ちゃんがいないからわからないけど、お姉ちゃんがいたらこんな感じかなあ。
彼女と関わっていて、気がつくことや考えることが沢山ある。それは学べることも、びっくりすることも。
でも今の生活に、サラがいてよかったなあと思う。
あと1週間程のイタリア、きっと飛ぶようにすぎると思うけれど、大事に、彼女とも色々なエピソードを作りたいなあ。
とりあえず次の散歩は、私がサラにオレンジを渡そうっと。笑